コーヒー器具専門メーカーKalita(カリタ)から、
電気式ドリップケトル『KEDP-600』がついに発売された。
ついにと言ったのは、私が初めて見たのは2018年のSCAJ。
その時は、まだ発売は先ということで、カラバリもこんなにあって、色を悩み中とカリタの方が言っていた。
最終的に発売されたのは、ブラックとシルバー。
今回ブラックの電気ドリップポットをお借りしたので、早速レビューを。
現在売っているところは、カリタのオンラインショップ、二子玉川蔦屋家電。
他のオンラインショップでは、もう少し先になるかもしれない(2021.01.31現在)。
Kalita カリタ
電気ドリップポット KEDP-600
この電気ドリップポットの最大の特徴は何と言っても、このデザインだろう。
2019年度グッドデザイン賞のほか、ヨーロッパのデザイン賞である2020レッドドット・デザイン賞も受賞している。
ベースの上に置いていても一見電気ケトルとは分からないほど。
私の個人的な意見だけど、温度調節できる電気ケトルってベースの部分がすごく大きい。
例えば、私は今Brewistaの電気ケトルを愛用しているんだけど、温度調節などするための部分が場所を取ってしまう。
使いやすさは最高だけどね。
デザイン面で言えば、このカリタの電気ドリップポットは群を抜いている。
というのが私の感想だ。
さて、次に実際に使ってみた感想や詳細の使い勝手についても説明しておこうと思う。
カリタの電気ドリップポット、使い勝手はどう?
まずは温度設定などの使いやすさから。
カリタの電気ドリップポットの温度調節部分はちょっと他とは違って特徴的。
まず電源は後ろの方に。
電源を入れるとこの右下部分に温度などが表示される。
これが、現在ケトルに入っている水の温度。
そして、少し上の部分(シールが貼ってあるところ)をタップすると、表示が切り替わる。
ちなみに、シール部分は外すことができる。今回はわかりやす言うように外さずそのままに。
次に表示されるのは設定したい温度。
設定温度は、右サイドをスライドさせることで温度を調節することが可能。
簡単に設定できるが、たとえば70℃から100℃に変更するときは、何度もスライドさせる必要がある。
他の電気ケトルでよくある100℃用沸騰ボタンはない。
そして、もう一回ボタンをタップすれば沸騰が始まる。
沸騰しているときは、数値の左側にくるくると回る光が表示されるのでわかりやすい。
また、保温ボタンはない。
デザインを損なうことなく、最低限の機能を搭載しているということだろう。
また、注ぎ口はさすがカリタといった感じで注ぎやすい。
最初注ぐ時にドバっとお湯が出てしまわないようになっている。
これは実際に注いでもらうとよく分かるのだけれど、最初から最後までしっかりとお湯をコントロールできるようになっている。
細すぎず、太すぎず絶妙な湯量。
最近いろんなメーカーの方からお話を聞く機会も多くなって思うのだけど、
この「最初にドバッと出ないように設計している」というのはよく出てくる言葉だ。
特にドリップするときって最初蒸らしのためにちょっとだけ注ぎたい。
その時にドバっとお湯が出るって、すごくよくあることなんだよなぁ。
そして持ち手の部分は指ざわりの良いマットな質感。
このカリタの電気ドリップポットの特徴のひとつとして横倒れ時漏れ防止機能というのがある。
つまりは「倒れてもお湯がこぼれないよ」という機能なのだけど、
この時に持ち手に重心がいくようにしてあることもあって、少し持ち手部分には重みがつけてある。
私には心地いい重みぐらいだけど、人によっては重くも感じるの、、かな。
ただ、普段から電気ケトルを使っているならこんなもんかなというぐらい。
また、蓋はワンタッチで開く。
グッと押せば、パカッと。
お湯を入れる部分は少し狭い。
使ってみた私の感想として、使いやすや注ぎやすさは十分。
不便を感じるところがあるとしたら、電源が自動でON OFFにならないところかな。
通常電気ケトルって、使わず置いてたら自動で電源OFFになるでしょ?
このカリタの電気ドリップポット、電源オフしないとずっと表示がついたまま。
こまめな性格だったらよかったのだけど、
私すぐ忘れちゃって次キッチン行った時に「あ、つけっぱなしだった..」って毎日なっている。
この部分をのぞけば、最低限の機能で、最高のデザインですごくいいなと思ってる。
価格は、29,700円(税込)と、ちょっと高いけど、それでも欲しくなるこのデザインはやっぱりいいなと。