先日紹介していた1Zpressoから発売されている、
コンパクトでアウトドアに最適なモデル『Q2モデル』というコーヒーグラインダーがある。
今回Zproと合わせてこのQ2モデルも貸していただいているのでレビューを。
Zproとの違い・比較についてはもちろん、似たような性能・モデルとしてTimemoreのNanoと比較してみようと思う。
1ZpressoのメインモデルあるZproとQ2モデルの大きな違いは、
サイズがコンパクトであること、挽き具合の調節方法が違うこと。
Q2モデルはとにかく持ち運びしやすいようコンパクトに作られたコーヒーミル。
さらに、セットになっているステンレスカップ2つとフィルターが専用ケースに入ったコーヒーセットがすごくいい。
ステンレスカップや専用ケース、フィルターなどは、Plusmotionというブランドが手掛けている。
アウトドアで使いやすいステンレスカップにダブルメッシュのフィルターでコーヒーを抽出するのだけど、これがなんとも秀逸。
コーヒーミルだけじゃなく、このフィルターとステンレスカップだけでも、購入する価値が十分にあると思う。
1Zpresso Q2モデル コーヒーセット
1Zpresso Q2モデル コーヒーセットは、この専用ケースに入っている。
中には、Q2コーヒーグラインダー、ステンレスカップ2つ、フィルター(ドリッパー)、蓋、幅広口径カップに対応させるためのドリップ用金具が入っている。
このケース内部は、スポンジがしっかり入っているので、蓋さえ締めてしまえば少々荒い扱いをしても内部に影響はなさそう。
リュックにできるだけ少なく荷物入れていくという感じで使うなら場所を取ってしまうけど、
それ以外のキャンプならポイっと入れておけば少々ぶつかっても大丈夫。
しかも、この中にミル、コーヒーカップ、フィルター(ドリッパー)まで入っているから、
あと必要なものはコーヒー豆とケトル(お湯)だけ。
すごく便利だ。
実際に外で使ってみるとこの専用ケースのありがたさがよく分かる。
では、早速使ってみる!
ミルの性能と使い勝手
このQ2モデルだけでなくZproにも言えることだが、1Zpressoのコーヒーミルはとても挽きやすい。
回すのに力があまり必要なく、スムーズに回すことができる。
Q2モデルのミル刃
理由はこのミル刃。
触ったら手が切れてしまいそうなほど鋭利な切れ味で、
コーヒー豆をすりつぶすのではなく切るように粉砕する。
頭の中で思い浮かべると分かると思うが、潰すよりも切るほうが粒の均一性は安定する。
また、このミル刃には比重と密度の高い金属を使用。
金属刃のデメリットの1つである刃こぼれにも強くなっている。
さらに、ミルの構造上で重要視される軸の安定性を保つために本体には2つのベアリングを使用。
実際挽いて見てみてもその粒の均一性は高い。
挽き具合の調節は、本体下部のダイヤルを回して行う。
このダイヤル、数字が書いてあるのが個人的にはすごく嬉しい。
他のコーヒーミルってあまり書いてないのよね…
また、いいのはミル刃部分だけじゃない。
Q2モデルのデザインと使い勝手
Zproは、オールステンレスだったのに比べ、Q2モデルには木が使われている。
ビジュアル的にも、ちょっと木のテイストが入るだけで雰囲気いい。
さらに、このハンドルの長さもテストを重ねたというだけあって絶妙な塩梅で、
つまみは、まんまるの球体。
手で回した時にハンドルに手が当たらないように少し下に歪めてある。
この小さなこだわりがとても挽きやすい。
Q2モデルの最大容量は20g、Zproは、約25~30g。
コンパクトながら、20g挽けるのも結構嬉しい。
Plusmotion のステンレスカップとフィルターが、とにかく最高
今回、コーヒーミルはもちろんだけど、個人的にはこのフィルターを全力で推したい。
このフィルターは、ダブルメッシュになっていて、ペーパーフィルターは不要のタイプ。
こういうメッシュ状のフィルターはやはり微粉が気になるものなんだけど、
二重になっていることで、おどろくほどクリアな舌触り。
微粉をほとんど感じない。
セットになっているステンレスカップにしっかりフィット。
こうやって、置いたままのドリップはもちろんだけど、
フィルターのシリコン部分が、ほとんど熱くならないのでこうやって持ってネルのようにもドリップできるようになっている。
これは、アウトドアにももちろんだけど、家用に欲しいくらい。
ちなみに、ステンレスカップが2つセットになっているのは、
1つでドリップしてもう1つは淹れ終わったフィルターを置くのに使う。
でも淹れ方を工夫すれば、1度に2杯分淹れることもできると思う。
また、ステンレスカップはダブルウォールマグを採用していて熱くなりにくい..とあるけど
熱々を淹れると持てないほどではないけど、結構熱くなる。
これはミルとセットじゃなくても購入できるので、ソロや少人数用でドリッパーとカップを探している方にもおすすめ。
また、一緒に入っている幅広口径カップに対応させるためのドリップ用金具は、
ステンレスカップ以外の口径が大きなカップ(直径約10cm以内のカップ)に対応している。
これがあれば、ほんと家用にもぴったり。
Q2モデルのお手入れ方法
Q2モデルのコーヒーミルのお手入れ方法は、すごく簡単。
向きに困るものも全くなく、掃除はとてもしやすい。
実は、この斜線になっているミルのベアリングの部分も外れてしっかり掃除ができるんだけど、
開けるのが硬くて、何度もトライしたけど私の力じゃ外せなかった…
男の人なら簡単なのかも…
また、掃除用のブラシも付属しているのでお手入れは本当に簡単。
ブラシの毛は柔らかいタイプ。
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1Zpresso Q2モデル コーヒーセット
- ミル容量:20g
- 本体:高14.5cm × Φ4.6cm
- ステンレスカップ:8cm × 7.5cm
- フィルター:7cm × 8cm
- 専用ケース:20.5cm × 25.5cm
【サイズ】
Zproとの比較
同じ1ZpressoのZproコーヒーグラインダーとQ2モデルの比較をしてみる。
最初にも述べたように、大きな違いはサイズと挽き具合の調節。
サイズを比較してみると、以下の通り。
【Q2モデル】 高さ14.5cm x Φ4.6cm
【Zpro】高18.5cm × Φ6cm
Zproは他のミルと比較してもスリムで背が高い印象。
あとは、挽き具合の調節の場所が違う。
Zproの最大の特徴がこの挽き具合の調節箇所で、
外側上部を回すだけで簡単に挽き具合を調節することができるようになっている。
一方、Q2モデルはコンパクトな分、挽き具合の調節は本体下部で行う。
そして、挽きやすさだけど実際に挽くなるとやっぱりZproの方が挽きやすい。
サイズが大きく、ベアリングもZproは3つ(Q2モデルは2つ)使用しているので安定性も高い。
どちらもスムーズに挽けるのだけど家で使うなら、私は間違いなくZproを選ぶ。
そしてもうひとつ、挽いた粉だけど、均一性はどちらも同じだけどエスプレッソ挽きに関してはZproの方が優秀だと思う。
ものすごーく、アップにしてみるとこうなる(もちろん同じ倍率)。
なので、本格的なエスプレッソも飲みたいと考えているならZproの1択となる。
ただ、粗挽きに関してはZproは細かめの粗挽きしかできないのだけど、Q2モデルはしっかりと粗挽きにすることができる。
なので、アウトドア用にも頻繁に使って、本格的なエスプレッソを淹れないというのならば、Q2モデルはすごくいい。
ちなみにZproのお手入れは分解が結構大変なので、Q2モデルのほうが簡単。
Timemore NANOとの比較
さて、ここで同じようにアウトドアに適していて高性能モデルであるTimemoreのNANOと比較してみたい。
もし、高性能でアウトドア用にとコーヒーミルを探しているなら、もう1つ候補にあがってくるのはTimemoreのNANOだろう。
気になるよね…
サイズはTimemore NANOの方が小さい。
容量もTImemore NANOは約15g、Q2モデルは20gとQ2モデルの方が大きい。
刃を比較してみると、どちらも同じようにすごく鋭利。
左がTimemoreのNANOで、右がQ2モデル。
分解してみても構造はほとんど同じ。
挽き具合の調節部分は、Q2モデルは数字入り。
ハンドルの長さは、Q2の方が少し長い。
つまみは、NANOが逆三角形、Q2モデルはまんまるの球体。
ベアリングも同じく2つずつとなっている。
さらに、挽き目を比べてみてもどの挽き具合も同じようで、
どちらもよく揃っていると思う。
なので、大きな違いはデザインとサイズ、この2つになると思う。
あとは、、、全く個人的な感想だけど、挽いた感じはわずかにQ2モデルのほうが挽きやすい感じがした。
ハンドルの長さと手が当たらない工夫がさすがだな、と。
この挽きやすさに関してはサイズも関係しているかもしれない。
NANOは、とにかくコンパクトだからね。
ということで、Q2モデルのレビューは以上に。
アウトドア、あまりしない私だけど今回これは外でも使ってみた。
このセット、すごくいいと思う。