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初めてのネルドリップに挑戦するなら。
陶器のネルドリッパー【soupir -スピール-】
初めてのネルドリップに挑戦するなら。陶器のネルドリッパー【soupir -スピール-】

陶器のネルドリッパー【soupir -スピール-】

六曜社珈琲店 × 美濃焼suzugama)のコラボで誕生した陶器のネルドリッパーsoupirスピール)を今回頂いた。

ネルは、管理が大変だから…とついつい敬遠していた私だけど
このsoupirスピール)を見て、私でもできるんじゃないかと思って使ってみることに。

スピールは、コンパクトで、カップ、ドリッパー、受け皿が一つに収まるようにデザインされているのだ。
収納から準備に至るまでの工程をより簡単にすることで「ネルドリップが身近になるように」という想いが込められている。

陶器のネルドリッパー soupir -スピール-

私の日常的に、いろんな器具のレビューしたり、撮影したりする必要があるため
毎日ネルドリップを飲める環境じゃないのだけど、
ネルを冷凍保存すれば毎日水を変えなくて大丈夫というのは続けるのに抵抗が少なく、
使い始めて2週間経った今でも、気が向いた時に気軽にネルで淹れて楽しんでいる。

初めてのおうちネルドリップだから、
完璧ではないところがあるということを最初にお伝えして、
私のネルドリップを紹介したいと思う。

ネルの味が好きな方の第一歩になれば。

陶器のネルドリッパー soupir -スピール-

陶器のネルドリッパー soupir -スピール-

ネルドリップを始めてみる

ネルドリップというと、深煎りというイメージがないだろうか。

私は、ネルドリップというと深煎りのコーヒーを使って淹れていて、
味は苦くじんわりコクがある、そんなイメージ。

陶器のネルドリッパー soupir -スピール-

そこでちょっと気になって「ネルはどうして深煎りを使うのですか?」と聞いてみたら、
六曜社・奥野薫平さんから納得の回答を頂いた。
以下に抜粋。

ネルが深煎りに向いているというよりかは、
どんな焙煎度合いでもネルはコーヒーの味わいを最大限に濾過して抽出出来る。

ただ、深煎りは特にコーヒー豆の油分が浮き上がった状態になるので、
そのオイルと共に抽出出来ることが、コクとまろやかな口当たりと飲み心地に繋がることが
さらなる旨みに感じるため、奥行きといった表現を楽しむことができる。

それがコーヒー感という飲み応えにも繋がり、
またミルクなど合わせたカフェオレなどにしても
コーヒーの存在感を残して楽しむ幅も広げてくれる。

ちなみに浅煎りや中煎りに関してはその油分は浮き上がってこないので、
口当たりとしては冷めた時など特にザラッとしたり、印象として表面的な味で優しい印象に。

なるほど。
オイルがポイントなのね。
ということで、やっぱりネルといえば深煎りのコクがあるあの味よね、と私も深煎りを使ってさっそく淹れてみたいと思う。

ネルドリップを始める前の下準備

陶器のネルドリッパー soupir -スピール-

スピールの箱を開けてみると、

  • ネル :2枚
  • ネルドリッパー
  • カップ
  • さらしのような布

の5つが入っている。

使い方は簡単で、蓋を外して

陶器のネルドリッパー soupir -スピール-

こんな感じでネルをセット。

実は私、最初は間違ってドリッパー部分を逆に使っていまして。

陶器のネルドリッパー soupir -スピール-

これ、ドリッパー部分が逆です..。
深いほうが上なのでみなさまお気をつけて。(こんなミスは私だけかも知れないけど..)

こんなふうにセットしてね。

陶器のネルドリッパー soupir -スピール-

さて、肝心のネルだけど、最初に使う前に下準備をする必要がある。

最初にネルをおろす時は、布の匂いや糊を取り除くためお湯で一度煮沸する。
この時コーヒー粉を少しいれた方がよりコーヒーに馴染むよう。

陶器のネルドリッパー soupir -スピール-

コトコトと15分ほど。

ちなみに、このネルは丸太衣料ドリップ専用のオリジナル繊維を使用している。

陶器のネルドリッパー soupir -スピール-

最大のこだわりは湯抜けの良さ
厚みがあるのに底に溜まらず、それでいて蒸らしはしっかりとできるという。
そのため、ドリップの仕方で味が変化しやすく、慣れれば自分好みの味を抽出できる。

最初の煮沸が終わったら、水できれいに洗い流し軽く絞って、一緒に箱に入っていた布でしっかり水気をきる。

陶器のネルドリッパー soupir -スピール-

次からは、煮沸は必要なく、水で洗った後よく絞って水気を切って使い始めていい。

ネルでドリップ!

陶器のネルドリッパー soupir -スピール-

さっそく楽しみにしていたネルでドリップ。
水気をしっかり切ったネルをセットしたらコーヒー粉を入れて平らにならす。

陶器のネルドリッパー soupir -スピール-

私は..だけど、最初の蒸らしの時はネルは置いたままお湯を入れて、30秒蒸らし。

陶器のネルドリッパー soupir -スピール-

その後は、最初はゆっくりとお湯を落として(点滴でもいいくらい)、
お湯がコーヒー粉に馴染むに連れスピードを早めていく。

陶器のネルドリッパー【soupir -スピール-】

この時、最初にネルを持ち上げた状態でスケールを0にするのをお忘れなく。

最初にお湯を落とすのがとてもゆっくりだから、ネルは持ち上げたほうが淹れやすい。
ドリップポットよりも、ネルドリッパーの方を動かすときれいにお湯を落とせた。

ネルの時は、細いノズルの細くお湯を落とせるドリップポットがやっぱり便利だと思う。

陶器のネルドリッパー soupir -スピール-

淹れ方によってだいぶ味が変わるから、目安程度に見てほしいのだけど、一応私の分量を紹介。

    【濃いめに淹れたい時】

  • コーヒー粉:16g
  • 抽出量:165ml
  • 【あっさり淹れたい時】

  • コーヒー粉:12g
  • 抽出量:160ml

お湯の注ぐ量じゃなくて抽出量というところに注意してほしい。
あとは、自分の好みで調節することになると思う。

陶器のネルドリッパー【soupir -スピール-】

コクのある、あ〜これこれ!というコーヒーの味に幸せになれる。
ネルの深煎でコクがあるコーヒーが好きな人は、やっぱり多いと思う。

ミルクとの相性も抜群。

陶器のネルドリッパー soupir -スピール-

(ピントずれた)

ネルドリップが家庭で敬遠されるわけ

陶器のネルドリッパー soupir -スピール-

さて、ネルドリップが家庭で敬遠されるのは、やっぱりネルのお手入れの面倒さにあると思う。

基本的にネルフィルターは乾燥が大敵
乾燥させてしまうとネルに入り込んでいるコーヒーのオイルが酸化してしまうのだ。

基本的なネルの保存方法は、
使い終わったらきれいに洗って(煮沸することも)、水の入った密閉容器で冷蔵庫で保存

毎日水を変える必要がある。
毎日ドリップするなら問題ないが、しない日も忘れずに水を交換しないといけない。

これがネルが敬遠される理由だ。

今回のスピールでは、冷凍保存が推奨されている。

使用後は洗って軽く布巾で水気を取り、密閉袋にいれて冷凍庫へ。

陶器のネルドリッパー soupir -スピール-

使う時は流水解凍や自然解凍で使えるようになる。
冷凍保存のいいところは、毎日の水の取り替えが必要ないこと

これは、正直とても大きい。

毎日ネルが気軽に淹れられるようにと、収納から準備に至るまでの工程をより簡単に作られているスピールだけど、
毎日が無理でも例えば、深煎リのコーヒー豆を買った時は冷凍庫から出してネルで淹れる..とかね。

何だかすごく贅沢な感じ。

そして、毎日コーヒーを1杯分淹れて飲むなら、毎日ネルも続けられると思う。
そのくらい、気軽に使えるように考えられている。

ネルで淹れたコーヒーが大好きだけど、
どうしてもお手入れが、、と思っていた人へ背中を押してくれるネルドリッパーだと思う。

陶器のネルドリッパー soupir -スピール-

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