今回紹介するのは、Bialetti(ビアレッティ社)によって誕生した
直火式のエスプレッソメーカー『モカエキスプレス』をクレマが出やすいようにと進化させた Brikka(ブリッカ)。
こういう直火式のエスプレッソメーカーを日本ではマキネッタと言ったり、
モカポットや直下式エスプレッソメーカーと言ったり、呼び方はいろいろあるけどどれも同じ。
イタリアではどの家庭もあるこのマキネッタだけど、
日本ではどの家庭にもあるわけではないだけに少し戸惑うことも多いかもしれない。
使い方を間違えるとコーヒーが溢れてコンロがコーヒーにまみれたりしてしまう..(私は何度も経験済み)。
でも、基本的なことさえ分かっていれば簡単に淹れられて、お手入れも水洗いするだけなのでとても手軽。
あれば便利なコーヒー器具の1つだと思う。
ちなみに数年前(2018か2019年ごろ)に新型モデルが発売されていて、
現在は下の水を入れるボイラーの部分がブラックになっている他、
水を入れる目印と中央のバルブのデザインが変わっている。
bialetti ビアレッティ
ビアレッティ【ブリッカ】とALESSI【Moka】
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モカエキスプレスとブリッカの違い
さて、まずは簡単にモカエキスプレスとブリッカの違いを。
一言でいうと、クレマができやすいような仕組みになっているのがブリッカ。
通常のエスプレッソマシンでは9気圧の圧力をかけて抽出する。
そうやって淹れられたものを通常エスプレッソというけれど、
マキネッタで淹れた場合は大体2気圧ぐらいと、とても圧力が弱いので、クレマは普通できない。
なのでブリッカでは、コーヒーが抽出される部分にバルブという重しのようなものを置くことで、
ぎりぎりまで圧力をためて抽出することでクレマができやすいようになっている。
といっても通常のエスプレッソマシンに比べるとやっぱり弱いのでクレマは消えやすい..
ブリッカの使い方
ブリッカに限らず、モカエキスプレスなどマキネッタは全て同じ方法。
注意すべき点も同じ。
まず、マキネッタは3つのパーツからなっている。
左)バスケット:コーヒーの粉を入れる
中央)ボイラー:水を入れる
右)サーバー:抽出されたコーヒーが溜まる
淹れる手順は以下の4つだけ。
2. コーヒー粉をセット
3. サーバーを取り付ける
4. 火にかける
順に見ていく。
水を入れる
通常のマキネッタではボイラーの部分に線が入っていたり、
セーフティバルブ(ボイラー中央にある丸い部分)よりも少し下の部分まで水をいれるのだが、
ブリッカだけはサーバー部分で水をはかるようになっている。
私は旧型なのでH20というマークのところまで水を入れて(新型は文字はない)、
ボイラーの部分に水をいれる。
コーヒー粉を入れる
次にコーヒー粉をセットする。
この時のコーヒー粉は細挽き。
細挽きというと結構細い。
私は一番最初、どのくらい細くしていいか分からず、
説明書にはエスプレッソほど細く挽いてしまうと細かすぎて上にお湯がいかずうまく抽出できないと書いてあったものだから、
ドリップよリほんの少し細めぐらいにしたのだけどうまくいかなかった。
細挽きなら、エスプレッソ対応ミルでなければ一番細挽きぐらいにしても大丈夫。
例えば、私がよく使っているCoresのコーングラインダーでは一番細挽きにしている。
コーヒー粉はエスプレッソのようにギュッと押し込まず(タンピングしない)、普通に入れてすりきる。
この時、ふちについたコーヒー粉はしっかりと手で払っておく。
縁にコーヒー粉がついていると空気が漏れる原因になる。
あとは、ボイラーにストンとセット。
サーバーをセット
あとはサーバーをセットすれば完了なんだけど、
ここで注意しないといけないのはしっかりきつく締めること。
締めが甘いと空気が漏れてうまく抽出できない。
火にかける
あとは火にかけるだけ。
火は底径からはみ出ないぐらいの強さに、
強火にすると取っ手が熱くなったり、燃えてしまうので注意。
気をつけないといけないのは、マキネッタは底径がとても小さいのでコンロによっておけない場合がある。
その時は下のようなこういうガスバーナープレートを使う必要があるので、
マキネッタを購入する時は底径のことも考慮しておいたほうがいい。
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ちなみに、私が愛用しているカセットコンロCUBEは、底径が小さくても置けるからすごく便利だ。
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さて、火にかけて数分待つと最初コーヒーが少しでてきて
そのあと、シュ〜ッとコーヒーが抽出される。
火はすぐに止める。
これで、完成!
熱い部分に触らないように注意しながら、注ぎます。
私はやっぱりラテが多いかな。
今は夏なので、冷たいミルクに注いでアイスラテ。
カフェオレとはまた違ってコーヒーが濃くて美味しい。
今日はねこぱんと。
最高。
お手入れは水洗い!
それともうひとつ、注意点があって、それは洗剤で洗わないこと。
エスプレッソはコーヒーの油分が表面にあって、ちょうどいい感じで抽出されるのだとか。
なので基本的にエスプレッソ器具は洗剤で洗わない。
水で流すだけなのですごくお手入れ楽。
うまく行かない時は…
急にシュワーッとなってボコボコと溢れ出すから、最初にあふれた時は「爆発した…」と衝撃だった。
こんなふうにあふれてしまう時は、私の場合だけど、締め方が甘いのと挽き方が粗いのが原因。
説明書にはエスプレッソほど細く挽いてしまうと細かすぎて上にお湯がいかずうまく抽出できないと書いてあったものだから、ドリップよリほんの少し細めぐらいにしたのが間違いだった。
こういう時は、もっと細く挽いて、しっかりきつく締めてみて試してほしい。
ちなみに締めが甘いだけだとブリッカの場合はクレマがたたない。
そして、火が弱すぎてもクレマがたたないことがあったので、
そんな時はちょうど底径より少し小さいぐらいで試してみてほしい。
それと、最初に使う時は、水洗いしてコーヒーで2〜3回作り捨てるといいです。
とにかく気をつけることは、しっかり締めることと細挽きにすること。
ぜひ楽しいマキネッタライフを!