コーヒーは、全く同じようにお湯を注いだとしても、使うドリッパーによってコーヒーの味は変わってくる。
だけど、『ドリッパー』と一言で言っても、選びきれないくらいのドリッパーがあるんだ。
特に最近は、あらゆるメーカーがコーヒードリッパーを発売していて種類も多岐にわたる。
今回はドリッパーを選ぶ時に役立つよう『ドリッパーの選び方』を紹介する。
ドリッパーの選び方
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ドリッパーの選び方
ペーパーフィルターか、ステンレスフィルターか。
姉が選んでいたのは金属フィルターだったので、「多分、いつも飲んでるのと味違くなるけど大丈夫?」と言ったら、
「そんなことどこにも書いてないよ!?」と驚いていたのを見て、
「確かにドリッパーの説明にはあまり書いてはないのかも、、、」とその時に気づかされた。
ということでまずは、一番味に違いが出る
「ペーパーフィルター」と「金属フィルター」、
この2つの違いを説明しておこうと思う。
通常「ドリッパー」と検索して探してみると、金属フィルターのドリッパーとペーパーフィルター用のドリッパーが出てくる。
金属フィルターは、金属に小さな穴があいているフィルターで、これ自体をドリッパーとして使う。
![Cores ゴールドフィルター](https://cafict.com/wp-content/uploads/dripper-006.jpg)
![Cores ゴールドフィルター](https://cafict.com/wp-content/uploads/dripper-022.jpg)
![Cores コーンゴールドフィルター](https://cafict.com/wp-content/uploads/dripper-010.jpg)
![ペーパーフィルター](https://cafict.com/wp-content/uploads/dripper-012.jpg)
後片付けはフィルターごと捨てるだけなのでとても便利で楽だ。
![HARIO コーヒードリップ](https://cafict.com/wp-content/uploads/dripper-013.jpg)
金属フィルターとペーパーフィルターで一番異なるのは、
実は抽出されるコーヒーの『味』だ。
ペーパーフィルターは、コーヒーのオイル分を吸い取るため
少しあっさりとしたクリアな味になるけれど、
金属フィルターは、コーヒーのオイルをとおすためコクがある味わいになる。
![金属フィルターで抽出したコーヒー](https://cafict.com/wp-content/uploads/dripper-023.jpg)
少し粉っぽいコーヒーになることが多い。
![金属フィルターで抽出したコーヒー](https://cafict.com/wp-content/uploads/dripper-026.jpg)
![Cores ゴールドフィルター](https://cafict.com/wp-content/uploads/dripper-028.jpg)
最後の粉っぽい部分は申し訳ないけど残してしまう。
好みだけど私は浅煎りのコーヒーを淹れるときと、カフェオレにする時によく金属ドリッパーを使っている。
コーヒーの味わいをダイレクトに感じたいなら金属フィルターがおすすめだけど、
粉っぽさが苦手だったり、
すっきりしたコーヒーが好きなら
ペーパードリップ用のドリッパーがいいと思う。
![Cores ゴールドフィルター](https://cafict.com/wp-content/uploads/dripper-115.jpg)
ドリッパーの形状によるコーヒーの味の違い
![ペーパーフィルターか、ステンレスフィルターか。](https://cafict.com/wp-content/uploads/dripper-031.jpg)
コーヒーの成分には、水に溶けやすいものから溶けにくいものまで、
小さな1粒の中にも様々な成分が含まれる。
抽出速度が変わってくると、コーヒーの濃さはもちろん、
抽出されるそのコーヒー成分も変わってくるためコーヒーの味が変わってくる。
形(円錐・台形・ウェーブ)
![ドリッパー 台形型・円錐型・ウェーブ型](https://cafict.com/wp-content/uploads/dripper-088.jpg)
![ドリッパー 円錐型](https://cafict.com/wp-content/uploads/dripper-086.jpg)
だが、円錐型は角度が急になので、より厚いコーヒー粉の層を通るようにと設計されている。
そのため、抽出速度を調節しながらもコーヒーの味をしっかりと抽出できるようになっている。
![ドリッパー 円錐型](https://cafict.com/wp-content/uploads/dripper-051.jpg)
![ドリッパー 台形型](https://cafict.com/wp-content/uploads/dripper-075.jpg)
![ドリッパー 台形型](https://cafict.com/wp-content/uploads/dripper-038.jpg)
私の使っている感覚としては、ウェーブのほうがより均等な圧力でにお湯が溜まるので安定するイメージ。
毎回抽出する味にあまりブレがなく、とても使いやすい。
![ドリッパー ウェーブ型](https://cafict.com/wp-content/uploads/dripper-020.jpg)
穴の数と大きさ
![ドリッパー](https://cafict.com/wp-content/uploads/dripper-055.jpg)
穴の数が増えれば増えるほど、抽出速度は早くなる。
![ドリッパー](https://cafict.com/wp-content/uploads/dripper-002.jpg)
リブ
![ドリッパー リブ](https://cafict.com/wp-content/uploads/dripper-060.jpg)
一般的に空気の通り道のために作られていて、
![ドリッパー](https://cafict.com/wp-content/uploads/dripper-050.jpg)
このリブによっても、大きく抽出速度が変わってくる。
ちなみに、金属フィルターはその穴の大きさによって抽出速度が変わってくる。
ドリッパーの材質
![ドリッパー](https://cafict.com/wp-content/uploads/dripper-118.jpg)
2. 扱いやすさ
3. 熱伝導の良さ
4. 見た目
・陶磁器
・ガラス
・銅
・ステンレス
・シリコン
・木
・琺瑯
など様々。
同じシリーズでも違う材質のものが発売されていたりする。
![ドリッパー](https://cafict.com/wp-content/uploads/dripper-090.jpg)
![ドリッパー](https://cafict.com/wp-content/uploads/dripper-102.jpg)
プラスチックやワイヤーは割れない上にすごく軽いのでとても気軽に扱える。
実際かなり使いやすい。
使いやすさだけで言えば、私はプラスチックが一番使いやすい。
さらにドリッパーは、熱が伝わりやすいやすい材質ほどいいと言われる。
それは、つまりドリッパー全体がお湯の温度と同じになるのが早いから。
熱伝導率がいいと、より早くドリッパーの中の温度が一定になり、抽出効率があがる。
せっかくお湯の温度を設定してコーヒーを淹れても、
淹れた途端にお湯の温度が下がってしまうと、
思っていたコーヒーの味わいと違うかもしれない。
特に銅は熱伝導率が高い。
![ドリッパー](https://cafict.com/wp-content/uploads/dripper-112.jpg)
私が最近選ぶものでいうと、見た目が7割ぐらい占めている。
コーヒードリッパーは、「これが一番いい!」というものは存在しない。
それは味覚の好みが人それぞれあるように、
その好みのコーヒーをその人にとって淹れやすいものが
一番いいドリッパーとなるからだ。
とは言え、まず最初に選ぶなら、
「コーヒー器具のメーカーがが出しているドリッパー」、
または「好きなコーヒーショップが使っているドリッパー」を使うと間違いない。
コーヒー器具メーカーというのは、カリタやメリタ、ハリオなど
コーヒー専門、または器具を多く発売している有名メーカー。
その歴史が語るようにコーヒーについて研究してきたメーカーは安定感が違う。
どのドリッパーがどんな味になりやすいか、、
などの各メーカーのドリッパーの特徴は長くなりそうなのでまた別記事で。
ここでは定番メーカーを簡単に紹介しておく。
定番のおすすめドリッパーを紹介
HARIO ハリオ
![HARIO ドリッパー](https://cafict.com/wp-content/uploads/dripper-127.jpg)
斜めのカーブが入ったリブが特徴だ。
コーヒー競技会でも多くの世界チャンピオンが使った
海外でも有名なドリッパー V60 透過ドリッパー。
V60と名付けられているように60度と急な角度でコーヒーの層を厚くし、ネルドリップのようなコーヒーが淹れられるようにと設計されている。
![HARIO v60透過ドリッパー](https://cafict.com/wp-content/uploads/p_dripper_4.jpg)
Kalita カリタ
![Kalita ドリッパー](https://cafict.com/wp-content/uploads/dripper-076.jpg)
台形で3つ穴というのが定番だったが、新たに誕生したウェーブ型も人気。
ウェーブ型は筒状のドリッパーにウェーブ型のフィルターをセットして抽出する。
![Kalita ドリッパー](https://cafict.com/wp-content/uploads/dripper-081.jpg)
とても使いやすく、私もとても気に入っている。
![カリタ ドリッパー](https://cafict.com/wp-content/uploads/p_dripper_2.jpg)
Melitta メリタ
![Melitta ドリッパー](https://cafict.com/wp-content/uploads/dripper-100.jpg)
台形に1つ穴というのがメリタのスタイル。
メリタは他のドリッパーと違って、基本的に抽出の仕方が決まっており、味は一定になる。
メリタは、最初蒸らしたあと、お湯をドボドボ注ぐだけ。
あとは待つだけという抽出スタイル。
楽だし、しっかり抽出できるし、実は私、メリタはよく使う。
![Melitta ドリッパー](https://cafict.com/wp-content/uploads/dripper-074.jpg)
![メリタ ドリッパー](https://cafict.com/wp-content/uploads/p_dripper_3.jpg)
参考になれば嬉しいです。