Cafflano (カフラーノ)のKrinder(クラインダー)というコーヒーミルを頂きました。
Cafflano(カフラーノ)は、2013年に韓国で5人のコーヒー好きが立ち上げたというコーヒーメーカーブランド。
私の中ではアウトドア向きのコーヒー器具が多いイメージで、Cafflanoの器具は過去には多くの世界的な賞も受賞している。
特にこのコーヒーミルは、ブルーボトルコーヒーでも別注デザインのものが発売されていて、
使ってみたかったコーヒーミルの1つでもある。
今回使ってみた感想を一言で言うと、この価格でこの性能はすごいと思う。
特に粒度の均一性に関しては、かなり優秀。
また本体は、ポリアミドやシリコーンを使っていてとても軽く、
「高級感」がすごくあるデザインというわけではないけれど、
決して安っぽくもなく、むしろアウトドアには気軽に持っていける雰囲気がとてもいい。
そして、挽き心地も他のミルとは少し違って、しっかりとコーヒー豆を巻き込んで挽いている感じがする。
そのため、少ない回転であっという間に挽き終わる。
私が今持っている手動のコーヒーミルでアウトドアに持っていくなら、これを選ぶ気がする。
Cafflano Krinder / カフラーノ クラインダー
私が思うクラインダーのポイントは、以下の4つ。
- 微粉が少なく粒度が均一
- 挽き具合の調節を上のダイヤルで行える
- とにかく挽き終わりが早い
- 軽くて持ち運びしやすいアウトドア向きなデザイン
1.微粉が少なく粒度が均一
クラインダーでは、切れ味の優れた金属製コニカル刃を使用している。
コニカル刃は円錐状のミル刃のことで、
内刃と外刃にそれぞれ切り込みがあって、段階的にコーヒー豆を細くしながら挽いていく。
手動のミルは、ほぼこの刃の形状と言っていい。
いいコーヒーミルとは、挽き具合の粒の揃い具合がいいことが絶対条件。
最近の高性能なミルの特徴として、コーヒー豆をすり潰すのではなく、
「切る」ように挽くことで粒度の均一性を高くしている。
「切る」ようにコーヒー豆を挽くためには「鋭く硬度の高い高品質のミル刃」というのが必須になる。
ちなみに、セラミックの刃は硬度が高い分、成形がしづらいため熱の発生や静電気は抑えてくれるものの刃は少し丸みがあり、すり潰すようにコーヒー豆を砕く。
今回のクラインダーに使用されているミル刃は業務用コーヒーマシンに数多く採用されているイタリアのグラインダーメーカーのコニカル刃を採用している。
エスプレッソの本場、イタリアのグラインダーというだけで、なんだか良さそうと思ってしまう。
また、通常手動ミルには回転軸を安定させるために金属製のベアリングが使われているのだが、
クラインダーは金属のベアリングを使わず、樹脂製の「プレーンベアリングシステム」を導入。
金属のベアリングは、挽くときに回転軸とこすれあい摩擦を起こしてしまうのだという。
金属のベアリング不使用にすることで、摩擦による熱の発生が抑えられ、コーヒー豆の酸化を抑えることで豆本来の味を引き立てることができるだとか。
粒度の比較もしておきたい。
コーヒーグラインダーは値段も数千円のものから3万以上のものまで幅広い。
やはり価格が上がるほど性能は良くなっていくと思うので、今回は同じ価格帯(1万円台)のコーヒーミルと比較しようと思う。(先日紹介したVariaとTIMEMOREのNANO)
ちなみに、一万円台と言ったが、このKRINDERは現在amazonで税込12,670円、一番高いVariaで、税込18,700円と約6,000円ほど安い。
まずはドリップぐらいの粒度で比較してみる。
私は上の写真を見る限りだと、cafflano(カフラーノ)のミルが特に粒度の揃いがすごくいいように見える。
ちなみに、微粉は豆5gにつき カフラーノは 約1.3g、Varia が 約1.6g、TIMEMOREも約1.6gとなっていて、カフラーノは微粉も少ない。
そして、エスプレッソ用の極細挽きもできるというのも大きな魅力の1つかもしれない。
先ほど比較したVaria、TimemoreのNANOと比較すると、
Variaは、特にエスプレッソ挽きに優れているのでかなり細く挽けるのが特徴。
だが、このKrinderも実は十分細かい。
家にあるエスプレッソ用に購入したBARATZAのSetteの一番細い挽き具合と比較すると、
カフラーノの方がだいぶ細いのが分かる。
十分優秀。
この価格でこれってすごいと思う。
Variaのレビュー記事でもこのクラインダーと比較しているので検討している方はぜひ。
好みもあるので自分に合った方をおすすめする。
2.挽き具合の調節を上のダイヤルで行える
そして、このクラインダーの大きな特徴の一つがこの挽き具合の調節方法だと思う。
ハンドルはスライドして取り付けるようになっていて、
少しずらして細いところに中心部を持ってくるとダイヤルが回せるようになる。
ダイヤルだけ見ると、以下のような感じ。
矢印が書いてあるところのダイヤルの数字で挽き具合を選べる。
あとは、ダイヤルの凹みにハンドルを引っ掛けてコーヒー豆を挽き始めるだけ。
最初は少し戸惑うかもしれないが、慣れると挽き具合が上のダイヤルで簡単に設定できるのって本当に便利。
ちなみに、挽き具合はこんな感じになっている。
数字もそんなに多いわけじゃないので、すぐに覚えることができて便利だ。
ただ、その分細かな粒度の設定はできないということでもある。
3.とにかく挽き終わりが早い
最近の高性能のコーヒーグラインダーは、
それほどの力も必要なくスムーズに回転するものが多い中
このクラインダーは最初少し力が必要。
といっても全然力は必要ない方だと思う。最初だけ少し。
なんだけど、豆の巻き込み感がすごい。
刃の部分がしっかりコーヒー豆を捉えて、挽いているという感じが挽いていて分かる。
だから少しの回転ですぐ挽き終わる感じがする。
この挽き心地は他にはない感覚かも。
挽いてる!って感じがして、私はすごく好きだ。
3.軽くて持ち運びしやすいアウトドア向きなデザイン
最近は持ち運べるケースのついたコーヒーミルも増えてきて、
コーヒーミルが傷ついたりするのを防いでくれるからとても便利だ。
ただ、このKrinderは、本体部分がポリアミド、シリコーン、PETG樹脂などでできているため、
ポーンとカバンに入れて持っていける気軽さが大きな魅力だと思う。
また、容量は約30gと約コーヒーカップ2杯分が一度に挽ける容量ながら約300gと、とても軽いし、コンパクト。
アウトドアをそこまで本格的にするわけじゃない私は荷物が少ない方がいい。
だから、ケースじゃなく本体だけ気軽に持っていけるのはとてもいいと思う。
しかも挽くのも早い。アウトドアでガンガン使う相棒!的な感じのイメージだ。
しかもハンドルは収納した時も、サイドと上の穴の2箇所でしっかりと固定される。
これも持ち運びにはすごく大切。
ハンドル、なくなったら泣く。
それと、私の細かな好きなポイントだけど、シリコーンがグレーというのがすごく気に入っている。
シリコーン、すごく便利なんだけど「埃」目立つ。
だから黒だと汚く見えてしまいやすい。このグレー、すごく好き。
ただ一つ、粉受けは静電気がつきにくいようにしてあるとなっているけど、
豆によってはかなりくっつく。
ただ公式の動画ではほとんどくっついてないんだよな、、
なんかコツとかあるのかな。もう少し使い込んでみて何かわかればまた追記します。
それ以外はとても優秀。
聞かれた時に、これはよかったよ!とすすめるミルの1つになると思う。